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MAUMAU日記

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出産の流れ備忘録☆その3

出産備忘録その3
その1その2


病院での2度目の日付変更を迎えた午前1時すぎ(だったかな)、促進剤点滴開始。

30分後、効き始めたようで、横になっていても陣痛がぐいぐい来る。
そこでまたお尻を上げたポーズで頑張り、仕切り直し。

お尻上げポーズから解放されると、ひたすら続く2分間隔の陣痛の合間にまるで気を失うかのようにスーっと寝入ってしまったりも。
そんな中、ふと気付くと一度ピカ子の心拍が急激に下がっていたようで、ドクターも駆けつけて色々検討してるっぽい。

でも、心拍はまたすぐに回復していて「ピカ子ちゃんは、また調子を整えて自分で陣痛起こしてる勢いだから大丈夫!出てこようと頑張ってるから、一緒に頑張りましょう!」と言われ、そのまま続行!促進剤もどんどん増量!
あまりの壮絶さから、シリアスにピカ子を心配する余裕もなく、もうなるようになれ~と言う感じで、言われるままにとにかく産むことに徹する私。
NSTから聴こえるピカ子の鼓動が私に力をくれる。

もうお尻から飛び出ちゃうんじゃないかって感じになり内診・・8センチくらい開いてる!
いきみたいMAXなのを伝えると、逃し方を変えましょうということで息を吐いた後に一瞬だけいきむ「ふ~~~、ウン!」という呼吸に切り替える。
しかしもうコントロール不能の勢いで、ウン!以外にも「ふ~~」でもいきんじゃってたような・・
めっちゃメリメリ来てる!!

早朝5時前かな~、うっすら空が白んできた頃、もうすぐ子宮口全開という判断でお産の準備開始。
LDRなので分娩室への移動はなく、ベッドがそのまま分娩台に変身~周囲にも色々機械が配置され始める。
旦那様には、マウリの投薬などもあるので今のうちに一旦帰宅してもらう。
膀胱を空にするべく気合いでトイレに行くも出ず。(あとから、あの状況で自力でトイレに行けたのはスゴイと褒められた☆)

いきむ練習をしましょうとのことで、なんとなく事前に聞いていた「深呼吸の後、息を止めて目をしっかり開けて長くいきむ」ってやつを実践。
今まで我慢してたのを、いよいよ全力でいきんで良いとなって、なんとも快感☆
便秘の時の硬いウンチを押し出すつもりで!と、ウンチに例えられちゃうピカ子さん(笑)

握る用の棒をグッと握りたいのに何だかグラグラして頼りなくて困ってたら、「自分の膝の裏あたりを持って、いきむ時に引き寄せるのも良いですよ」との助言でやってみると、上体が良い感じに起きて背中もうまく丸まって、力を入れやすい☆
いきむ間はピカ子の心音が聴こえなくなる・・・いきみ終わった後に、必死で深呼吸してピカ子に酸素を送る。

もともと便秘慣れしてるので、いきむのは得意で、褒められながら頑張ること数回。
気持ち良くいきんでたのに、今度はなんだかお股にすんごい硬い物が挟まってる感じで、いきみ終わると裂けそうに痛い!
「なんか挟まってる~!あ、ピカ子か~~!もう出ちゃいます~!」と一人で支離滅裂シャウト・・
もうピカ子が骨盤を抜けて産道に入り込んでるのかな。

「いきんだタイミングでもう羊膜が外まで出てますよ!触ってみて!」と言われ、いきみながら手を伸ばして触ると、想像以上にプリプリに張った膜がブリっと出てる!
破水は上のほうでチョロっとだったようで、きちんと羊水たっぷりの膜に包まれたピカ子がその膜で産道を押し広げながら出口に向かってきてるそう。
破水と言っても、とっても運が良かった☆

そんな調子で練習と言いつつどんどんいきんでいるうちに、予想以上にグイグイ進んだようで、そろそろドクターを呼びますと。
(ドクターは最後の最後でしか来ないんですよね~)
急いで旦那に連絡、産声に間に合って欲しい~(結果、間に合いました!)
枕元に付いててくれた母が、そのままもう最後まで分娩に立ち会うことに。


ドクターが来て破膜。
ぞろぞろとスタッフも大勢入ってきて色々とお迎えの準備開始。
「赤ちゃん出てくるのを少しお手伝いするために少し切開したいけど、どうしますか?ちゃんと麻酔して切るから。」とドクター。
来たか~~!会陰切開!!
出来る限り切りたくないとバースプランに書いたものの、もう全て吹っ飛び、「切って下さい!!」と即答・・・
(この傷は産後やはりとても辛かったので、もし時間を巻き戻せるなら、もう少し粘れば切らずに済むようなら切るな!と自分に言いたい・・)

麻酔でチクッとして、いざ切る時はチリチリ焼けるような痛みが。
よく「陣痛が痛すぎて切開の傷みなんて気付かない」と聞くけど、結構冷静に痛さを感じたぞ~!

さて切開していざ出すぞ~と、長いいきみ。
頭が出た~!と思ったら、もういきまずに短い呼吸で力を抜く。
ここでしつこくいきむと余計に裂けるそう。
すぐに「肩が出るよ!」と聴こえた瞬間、全ての痛みから解放され、ピカ子誕生!
ほかほかの湯気が立つピカ子を助産師さんが持ち上げて足の間から見せてくれる。
何とも言えない、何にも代えられないすごい感情がこみあげてくる瞬間☆
安堵という表現が一番近いかなぁ。
無事に生まれてきてくれて本当に良かった!
エルママが感動で泣きだし、なんだか先を越された感がありつつも結局もらい泣き(笑)

ピカ子さん、すぐに自力で「ほぎゃ~」と産声を☆
なんて愛おしい、命の息吹を感じる声なんだ~!と体の芯からゾクゾクして、、ここで一気に母性本能が開花したように思います。

まだホカホカヌルヌルのピカ子さんを早速カンガルーケアで胸の上に☆
幸せ~~♪

しかしあっという間に計測やら産湯?へ。
そういえば、後産というか胎盤はいつ出たんだろう・・あんまり覚えてないけど、胎盤出たって聞いて、後で見せてもらう約束したのは覚えてる。
(胎盤のエキスは美容にもすごく良いから、興味があったのだ~)

で、ピカ子が綺麗にしてもらってる間に、恐れていた切開傷の縫合が・・・
麻酔が効きにくい部位とのことでチクリチクリと痛いのなんの!
しかも、子宮の中にも手を入れられて!?内部のチェック・・・
小柄な女医さんで良かったよ・・涙

そんな中、部屋の片隅では旦那さまも入ってきて、母とピカ子を交えて平和に写真撮影~☆
私は担当助産師さんの手を涙ながらに握りながら、縫合に耐えていたのでありました(笑)

ピカ子さんの準備が整ったら、早速添い寝で初めての授乳☆
生まれてすぐから指をチュパチュパしてやる気満々だったピカ子さん、上手に吸えました☆
まだまだ実感は湧かないけど、母になったんだ~と感じさせられる。
この、生まれてすぐの授乳が母乳育児にすごく大切なんだって。

以上、私とピカ子の31時間☆(助演・旦那&母)
出産備忘録として。
いつかピカ子が大きくなったらこれを元に話してあげよう。

お産を振り返って思うこと。

31時間という長くて壮絶なお産だったけど、私とピカ子にとっては必要な時間だったんだと思う。
産院にお任せで「産ませてもらう」お産じゃなくて、ピカ子と共同作業としてお互いを思いながら誕生に向けて力を尽くして過ごす時間。
ピカ子が生まれようと頑張ってるのを家族みんなで支えて迎えた大切な時間。
その時間と内容が、新たな家族としての絆を作ってくれた気がする。

助産師さんにも本当に心ある介助をしてもらって・・人生で一番感謝したいかも☆
素晴らしい職業だな~
お陰さまで、大変だったけど納得できるお産になりました。

そしてピカ子さんってば、やっぱり自分でベストタイミングを選んで出てきたんだと思う。
土日で旦那さまもエルママも揃って駆けつけられる日で、担当助産師さんも素晴らしい人が出勤の日でっていう万全の体勢を整えたもんだな~と。

後々手帳を見て気付いたんだけど、陣痛来た日のお昼までは何かしら予定が書いてあったけど、それ以降は白紙。
バッチリ私の都合も考えてくれてたのね☆☆

最後に、今回のお産のバイブルとして私を導いてくれた本を紹介☆
怖がらずに赤ちゃんと向き合って、産む力と生まれる力を信じて臨めば大丈夫って思わせてくれた一冊。
出産の流れ備忘録☆その3_b0032175_2345339.jpg

by makipika78 | 2012-10-15 23:40 | pika誕生~1ヵ月まで